第9章 June bud scene1
和也は、勃った俺を泡だらけの手で握りこむ。
「あっ…やめろって」
「どうして?俺とヤルときはいくらでもできるんでしょ?」
「だってお前、これ以上やったら死ぬんだろ?」
「だから手でイカせてあげるよ」
ぶるっと身体に快感が走った。
それを了と取ったのか、和也の手が動き出す。
顔が近づいてきて、キスをしたかと思うと、顔中にまたキスをする。
和也の唇からでる水音がいやらしく浴室に響く。
「あぁ…」
長い息とともに、浅い喘ぎが出る。
セックスの時とは違う、じんわりした快感がくる。
泡と和也の手の感触が、俺を包む。
血液がどんどん集まってきて、苦しいくらいに張りつめる。
さっきイったばかりなのに、もう出したいと主張してくる。
「まーくん…もうイきそうなの?」
俺の顔にキスしながら和也が言う。
「も、イきそうかも…」
「ヤりすぎて、敏感になったんだ?」
からかいを含む口調に、ちょっとむっとして。
和也のお尻に手を回すと、入り口に指を入れた。
「あっ…まーくんっだめだって!」
「ヤりゃしねえよ…」
「やっ…指…いれないで…」
「オラ、手ェ止まってんぞ」
「あぁ…ちょっとぉ…」
和也の中に手を入れると、ドロっとしたものが出てきて。
何回放ったかわからない、俺のもので。
中から全部、掻きだしてやる。
「あ…もぉ…やだ…」
身を捩りながら、俺のモノを扱く姿は、マジエロい。
しかも俺の膝に乗りながら。
「和也、スケベ」
「あんたのほうがっ…うぁっ…」
最後まで言わせない。
掃除するフリして、こいつの一番感じるところを擦る。