第9章 June bud scene1
それから何回も身体を合わせた。
でも、なにか足りない。
まだ欲しい。
でもそれがなにか、ずっとわからなくて。
だから乱暴に抱いたりもした。
和也が泣きだすまで止められなかった。
友達、仕事仲間という関係にセフレという要素が入っただけだと思っていた。
けど。
それだけじゃ足りなくて。
ある日、和也の中に入った時気づいた。
誰にも渡したくないんだって。
俺、こいつのこと。
好きなんだって。
身体だけじゃなく、心まで持ってかれた。
わかってしまったら、黙ってられなくて。
和也を貫いたまま、耳元で好きだと言った。
返事はきかなかった。
そのまま和也に腰を打ち付けた。
もう果てようとしていたその時、和也の口から呻くように言葉が出た。
俺も、好き
それを聞いたら、すぐ俺はイってしまって。
それまで和也としたセックスのどれよりも、一番気持ちよかった。
その日は、腰が立たなくなるまで和也とヤった。
それから、俺達は今の関係になる。
思い出してたら、また、むくむくと息子が勃ってきた。
「おー…マイサン元気…」
「バカ…」