第9章 June bud scene1
「だって、あんた…何回目よ…」
「もうわかんねぇよ」
そういうと、また抉る。
「んぁっ……どこからそんな力、沸いてくんのよ…」
そう言いながら、締め付けてくる。
「っ…お前だって、まだイケんだろ?」
「もう…わかんないよ…」
そう言いながらも、和也の腰は揺れていて。
「嘘つき」
今度は深く差し込む。
「んんっ……」
背中が仰け反る。
「はぁっ…和也、もっと」
「え?」
「もっと腰、振って」
「もう…動けないって…」
そういうと、シーツに手を走らせてぐっと握りこむ。
眉間に皺が寄ったかと思うと、思い切り腰を振り出した。
「あっ…かず……っお前…」
「あぁ……ヤバイ…イク…」
「ダメ…俺まだ…」
「やだ」
そういうと、下から腰を突き上げてくる。
「てめ…コラ…」
「まーくん…だめ…もう、あっ…そのまま…」
和也の動きが激しくなる。
「まー…お願い…イカせて…?」
一人だけ、快感の淵へ行こうとする。
それが許せなくて。
髪の毛を掴んで仰け反らせた。
「あうっ…」
髪の痛みに一瞬動きが止まる。
すぐに離して、俺は腰を打ち付ける。
腰を掴み、限界まで速度をあげる。
「あぁぁ…っ…まー、気持ちイイ…っ」
「くっ…オラ、イケよ…っ」
「あっ…あぁ…まー、くん…」
「あ、俺も、イクっ…」
「ぁぁ…まーくん…好き…っ」
和也の中がぎゅっと締まると、俺はあっけなく、果てた。