第8章 ワインレッドscene2
潤がシャワーをする音が聞こえて、タオルも何も出していないことに気づいた。
俺はタオルとバスローブを持って、脱衣所に入る。
ガラス越しに、潤の白い肢体が見えた。
急に俺の下半身に血液が集まった。
なんだこれは。
なんで潤に興奮してる?
でもそんな俺の思いとは裏腹に、俺の中心は熱をもって勃ちあがろうとしていた。
違う。
男に興奮なんてしない。
そう思っても、目の前にある潤の肢体を、あの日みた裸体を思い出して俺は興奮した。
もう思考がめちゃめちゃで。
訳がわからなくなって、服を脱ぎ捨てて、浴室のドアを手荒に開けた。
「翔くん…!」
潤が驚いてこちらをみているのを無視して、その唇から言葉を奪った。
「んっ…」
短い喘ぎが聞こえた瞬間、どうでもよくなった。
今はこいつを貪りたい。
シャワーの流れる音を聞きながら、俺は夢中で潤の唇を弄った。