第7章 ベルフラワーscene1
「ちっ、ちがっ、うっ…」
最後まで言わせて貰えず、今度は大野さんが俺にキスをしてくる。
コンクリの壁の冷たい感触と、大野さんの熱い唇の熱が、ちぐはぐに俺に伝わってきて混乱する。
いつも以上に激しいキス。
誰かに見られるかもしれない。
どうしよう。
さっきとは打って変わって、弱気になってしまった俺は、ひたすら大野さんのキスを受けることになった。
たまには攻めてみたかったのに…
だんだん、大野さんのキスが俺の思考を侵してきて。
「んっ…はぁ…おお、のさん…」
声までとろけて来て。
大野さんの息も荒くなってきて、快感がきてることを知る。
嬉しい。
俺で気持ちよくなって?
「潤…気持ちいい?」
キスの合間に、大野さんが囁いて。
その声を聞いているだけでイッちゃいそうになる。
「うん…気持ちいい…」
そういうと、大野さんの手が、俺のズボンに掛かった。
「!?」
大野さんは素早く俺のズボンを開けると、中に手を滑り込ませる。
「やっ…大野さん、だめっ…」
そうお願いしても、やっぱり聞いてくれなくて。
ズボンに入ってきた手は、俺を掴んで扱き始めて。
「あっ…あ…」
思わず出た声を飲み込むように、大野さんの唇が俺の口を覆って。
「んっ…」
めまいがした。
しっかりと立ってられなくて、大野さんの肩をぎゅっと掴む。
暫くすると、大野さんの手がぬるぬるになるほど、俺の雫が出てて。
「潤…こんなに濡らして。やっぱりやらしい子だね」
「だって…」
「ほら、こんなに」
そういうと、ズボンから手をだして、俺に見せる。
「やっ…」
「潤…かわいい」
そういうと大野さんは俺のズボンを膝まで下げて。
「えっ!?」
驚いてる隙に、下の口に大野さんのヌルヌルの手が触れて。
「あっ…」
「ほら、ここ、ちゃんとほぐすから。力ぬいて?」
耳元で囁かれて。
「や、やだよ…外だよ?ここ」
「お前がやりたいって言ったんだろ」
「ちがっ…」
また最後まで言わせてもらえなかった…
反論する間もなく、大野さんの指が俺の中に入ってきた。
同時にまたキスが降ってきて、喋れない。
初めての時から、大野さんにほぐされて。
大野さんの指なら、すぐに入るようになってる。
こんな身体にした大野さんをちょっと恨んだ。