第7章 ベルフラワーscene1
無事に今日の分の撮影が終わって、映像をチェックさせてもらってたら、随分遅くなった。
前室を引き上げ、タレントセンターへ行く。
他のメンバーはもう上がってて、何故か大野さんだけ残ってた。
「あれ?みんなと一緒じゃなかったの?」
「うん」
そういったまま、何も言わない。
「大野さん?どうやって今日帰るの?」
俺がそういうと、ニコっと笑った。
「潤の車」
そういうと、着替えてる俺の傍に来て、カーテンを閉めた。
嵐はいつも着替えるときはカーテンは閉めないけど、普通は閉めるものだから、楽屋にはついてるもので。
それを大野さんはわざわざ閉めて。
いきなり上半身ハダカの俺の乳首にかぶりついてきた。
「あっ!?…」
俺は慌てて片手で口を塞いだ。
楽屋の扉は開け放たれていたので、声が外に漏れる。
声を出しちゃダメだと思う気持ちと、急に来た快感に板挟みにされて、とても苦しかった。
「んっ…ふっ…」
それでも声は漏れてしまって。
恥ずかしくて、恥ずかしくて。
「や、やめ…て…?」
小さい声で言ってはみるものの。
聞いてくれるような人じゃなくて。
「やめてもいいの?」
そういいながら、胸にキスをして。
その唇の感触が気持ちよくて堪らない。
そのうち、また俺の下の方に手がきて、また俺を触られて。
もう、さっきうんと我慢したのに、また苦しくて。
「ね、潤。ここで出す?」
また意地悪なことを言い出すから、涙目になって顔を横に振る。
「どうして?」
「だって、ここ、がくやっ…」
言い終わらないうちに、ズボンを下まで降ろされて、あっという間に俺は裸にされた。
もう、こんなありえないシュチエーションに俺はパニックを起こして。
そのまま、どうすることもできずにいると、大野さんが俺を口に含んだ。
「っふ…!!」
どうしても声を止めることができなくて、今度は両手で口を塞ぐ。
俺を舐める音が小さく聞こえてくる。
大野さんの荒い息遣いも聞こえる。
楽屋の音に耳を澄ませて、誰も入ってこないよう祈る。
体中の神経が、ありとあらゆる方向に向かう。
「潤…?イッていいよ?」
大野さんがそう囁くから、俺はあっけなく大野さんの口の中にだしてしまった。