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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第7章 ベルフラワーscene1


今日は、PVの撮影で調布。

俺はたまたま私用があって、この日はメンバーとは別の入りで。

いつも乗ってるBMは、今日はカスタマイズの為、車屋に行っているので、もう一台の国産車に乗っていた。

右ハンドルが、なんだか変だけど乗ってるうちに慣れてきた。

撮影所について車を置くと、タレントセンターへ。

ここはとても古い撮影所なんだけど、タレントセンターだけ新しい。

ここに俺たちの楽屋がある。

「おはよー」

指定された部屋に入ると、もうすでにメンバーが集まっていて、雑談していた。

「おはよー。松潤」

口々に挨拶を返してくれる。

「あれ?今日服装、地味じゃね?」

ニノが目ざとく見つける。

「ああ、わかった?」

「そらわかるわ!どうしたの?」

俺の今日の服装は、おとなしい色のジャケットに、それと同系色の素材違いのパンツ。靴は無難に茶系だ。

「や、今日は家族の用事で。ちょっと姉貴のとこで祝い事あって」

「わ、偉い。そんなの行ってきたんだ」

「たまたまだよ。スケジュール都合ついたから」

そういうと、なんだか地味な服装でいるのもいたたまれなくなって、すぐに衣装に着替えた。

着替え終わって、飲み物を取りに行こうと楽屋を出るとき、壁際にいた大野さんとすれ違った。

「…さっきの格好もかわいかったよ?」

すれ違いざまに耳元で囁いていった。


俺は赤くなってるのを悟られないよう、顔を押さえて楽屋を出た。

もー…あの人は…

なんでこう、俺の心の隙をついてくるのが上手いのか。

俺が油断してると、すぐ心の中にスルリと入ってくる。

でも、俺のうちっかわはとても満たされてて。

大野さんがスルリと入ってくるのを、いつだって待ってる。
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