第6章 アップル・グリーンscene1
ニノの唇が離れていくと、途端に寂しくなって。
両腕を伸ばすと、ニノが俺を抱きしめてくれて。
「…ニノぉ…」
俺は情けないことに、ニノにしがみついていて。
「なあに?」
優しくニノは俺のこと抱きしめてくれて。
幸せで。
「俺、ニノが好きだぁ…」
本当に、本当に思わず。
言ってしまった。
あ…
俺、ニノのこと好きだったんだ!!!
「うん。わかってるよ?」
ニノはそう言うと、俺の髪を撫でてくれて。
それが嬉しくて、嬉しくて。
ぎゅっと目を閉じて、俺は幸福に浸った。
もう世界中から時計なんて捨てちゃいたい。
このまんまでいたい。
「俺、相葉さんを食べてもいい?」
えっ?
ええっ?
びっくりして目を開けると、ニノがとても優しい目をして笑ってた。
「食べちゃうよ?」
そういうと、ニノは俺の上に跨って、またキスをしてくれた。
今から、何が起こるの…?
さっきよりも激しいキスが来た。
俺はもう息が上がって、ひたすら激しいキスを受け止めた。
もう余裕なんてどこにもなくて、まるで初めての時みたいに。
夢中になった。
唇が離れていくと、暫く俺とニノは見つめ合った。
真剣な目で俺を見ている。
背中がゾクゾクして、鳥肌がたった。
シャツの中にニノの手が入ってきて、俺の乳首をきゅっと触って。
なんだか知らないけど、すごく気持よくて。
「ああっ…」
やらしい声が出たことが恥ずかしくて。
手の甲を口に当てた。
「声、だして?気持ちいい声…」
ニノが俺の耳元で囁くけど、もうわけがわかんなくて。
ニノの息もなんだか荒くなってて。
それを聞いてると、もう身体が痺れてきちゃって。
「やっだぁ…恥ずかしいよぅ…」
「俺が聞きたいの。声、出して…?」
「やっ…あっ…ああっ…んっ‥」
「ほら、もっと」
そういうと、俺の首筋に舌を這わせて舐めてくれて。
「ひゃっ…あっ…やっ…んんっ…」
もう気持ちいいのが我慢できなくて。
スエットの中が苦しくて苦しくて。
もう外に出たいって、下半身が訴えてて。
「ニノぉ…触ってよぉ…」
「どこを?」
そう言いながら、俺の耳たぶを甘咬みして。
「ひゃあっ…もう我慢できない…」
「どこ?ちゃんと言わなきゃ触ってあげないよ?」
「いじわるぅ…」