第30章 マロンscene2+green
◇マロンside
「松岡とあんたたちの処分は追って知らせます。大野、アンタたちもね」
「はい…すいませんでした…」
リーダーが俯きながら答えた。
俺達の事務所は基本的にグループは連帯責任だ。
リーダー達はなにも知らなかったのに…
「このことは表に出ないように、記事になったら全部潰します。相葉は病気療養のため入院ということにしておきます」
松にぃは守られたってことになる。
このまま芸能活動を続けていけと。
「今日は帰るわ。アンタたち、ここでこいつらの決着つけなさい。二度とこんなことが起こらないように。わかったわね?」
城島くんと翔くんが頷いた。
リーダーは俯いたままだった。
「決着ついたら、連絡しなさい。大人なんだから、わかるわね?」
そう言って専務はチーフマネ達を引き連れて出て行った。
残された俺達は無言になった。
太一くんが松にぃの前に座った。
「松岡…なんか言ってくんなきゃ…俺達にわかるように説明してくれよ」
俺がひと通り説明したものの。
やはりグループの一員から話を聞きたいのだろう。
ここまで一言も喋らなかった太一くんが一番堪えているようだった。
神経が一番細いから。