第30章 マロンscene2+green
◇マロンside
病院につくと、既に受け入れ体勢になってた。
多分専務が連絡を入れていたんだろう。
雅紀が処置室に運び込まれた。
俺は待合室で皆の到着を待った。
和也は、何故か残ると言った。
松にぃは動かなかった。
「松にぃに誰かついてないとダメだと思う」
そう言ったから、不安だったけど残してきた。
電話をして、松にぃの部屋には達也くんがいってくれることになった。
家が近いから大丈夫だろうと、俺は雅紀を連れて病院に向かったのだ。
そこからが長かった。
じっと待合室で雅紀を待つけど、時間が全然進まなくて。
何度も処置室を見たけど、中でどうなっているのかわからなくて。
1時間程したら、太一くんと城島くんが、続いてリーダーと翔くんが、一番最後に長瀬くんが到着した。
「ちょっと…状況説明してくれん?」
城島くんが俺に迫ってくる。
皆が集合したところで、俺は説明を始めた。
俺達が付き合っているということまで洗いざらい。
みんな、展開についていけないって顔してた。
話が終わった頃、雅紀の処置が終わった。
医師が出てきて、説明していった。
出血の割に、かすり傷だったみたいで大したことはなかった。
その時、専務が到着した。