第30章 マロンscene2+green
◆green side
俺達は犯罪者だ。
お互いの最愛の人を裏切って。
俺は裏切られて。
でもニノと潤の間にはまだ愛があって。
俺はそれが欲しかった。
欲しくてたまらなかった。
繋がったままニノを抱きしめたら、ニノが俺にささやいてきた。
「このまま居よ?」
甘い囁きだった。
頭が痺れるかと思った。
ぎゅっとその細い体を抱きしめた。
折れるんじゃないかと思うほど力を入れた。
「ニノ…」
ただ名前を呼んだ。
「相葉さん…」
呼び返してくれた。
ニノの中が蠢いた。
「っ……」
耐えられなくなって腰を打ちつけた。
「あっ…ぁ…」
ビクビクとニノの身体が反り返ったと思ったら、横を見た。
俺もつられて横をみたら、潤が起きていた。
半身を起こしてこちらをみていた。
「潤…」
愛おしそうにニノが名前を呼ぶと、潤はこちらに来た。
ニノが潤の手を取ると、自分のモノを握らせた。
「潤…」
またそう言っただけで微笑んだ。
潤はソコを優しく扱き出す。
俺はそれに合わせて腰を振る。
もうニノは遠慮なく喘いだ。
「ああっ…はぁっ…イっていい?」
「イケよ…」
大きく腰を打ち付けると、ニノと俺は同時に果てた。
潤の手にはニノの精がべっとりとついた。