• テキストサイズ

カラフルⅠ【気象系BL小説】

第30章 マロンscene2+green


◆green side



寝室には、いやらしい音しか響いていない。


ニノと潤の出す唇の音。


その水音はいやらしく俺の耳に響く。


俺の後ろを穿つ音。


ネバネバしたその音は、ただただ淫らで。


ニノを咥える俺の口から出る音。


俺の唾液とニノの先走りが交じり合って、酷く淫猥な音を出す。


全てがいやらしい。


そして、退廃的で。


背徳感が堪らない。


誰に対して裏切ってる?


わからない。


裏切ったり、裏切られたりして擦り切れた心には、なにもわからない。


今は溺れたい。


この愛に溢れた二人から、愛を盗みたい。


浸りたい。


ニノが俺の口の中で、一回り大きくなった。


もうイってしまえ。


俺は口の動きを早めた。


「ああっ…雅紀っ…ダメッ…出ちゃう…」


出せよ。


幸せなお前から絞りとってやる。


その時、潤の腰の動きが激しくなった。


「…っ…くっ…」


ニノを咥えながら、衝撃に耐える。


一度意識を引き戻されると、そっちの快感に引きずられる。


俺はニノを口から出すと、ソレを握りしめた。


喘ぎが邪魔で咥えて居られなくなった。
/ 1124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp