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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第30章 マロンscene2+green


◆green side



なにがごめんねだよ…


本当は俺のほうがごめんねなのに…


潤はニノのことになると、本当に周りが見えなくなる。


俺はそれを利用してるってわかってるんだ。


ずるいことしてるって。


でも…ニノとのことはやめらんないって昨日の夜、思った。


あっちもやめる気なんてないみたいだし。


だって、あんなに感じてた。


俺も感じたし。


どうしていいかわからない。


つい、潤に抱きついたりしてしまう。


逆に潤のことが愛おしくなってきて。


俺、おかしいのかな…


ニノと浮気してんのに、潤が愛おしいなんて。


どんどん感情が荒んでいく。


感覚が狂っていくのがわかる。


俺とニノに裏切られてるのに、なお、潤は愚直にニノを愛してる。


その姿が、なんだか愛おしいんだ。


羨ましいんだ。


触りたくなっちゃうんだ。


俺は肩に凭れながら、そんなことばかり考えていた。


潤が少し動いた。


立ち上がろうとしている。


俺はそっと手をとった。


握りこんでぐいっと引っ張った。


潤をソファに釘付けにしてやった。


そのまま潤は動かなくなった。


じっと俺の寝息を聞いている。


俺は満足した。

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