第29章 ラズベリーscene4
その後、お風呂に入って身体を洗っていたら、翔ちゃんも入ってきた。
いきなり俺に跨ったからびっくりした。
「しょ、翔ちゃん!?」
「智くん…シたい…」
「えっ…えっ…」
さっきあんなに怒ったのに…
「お願い…智くん…」
翔ちゃんの唇が赤かった。
艶っぽくて。
クラクラした。
「わ、わかった…でものぼせそうだから、上がってからね?」
翔ちゃんが残念そうにしたけど、とりあえず翔ちゃんの身体を洗った。
泡で撫でてたら、凄いことになった。
顔を真っ赤にして、感じまくってる。
「どうしたの…翔ちゃん…」
「わかんない…凄く身体が熱いの…」
面白いくらい喘ぎが口から漏れた。
俺も我慢ができなくなってきた。
急いで泡を流して、風呂場から飛び出した。
身体を拭いたら、すぐに寝室へ向かった。
翔ちゃんは入るなり、俺にキスをしてきた。
いつもと違う。
別人みたいだ。
息が上がりそうになったから、ベッドに押し倒した。
「翔…どうしたの…?」
「わかんない…智くんが欲しいの…」
「うん…俺も、翔が欲しいよ…」
そう言ったらとても嬉しそうに笑った。
愛おしくて、めまいがした。