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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第29章 ラズベリーscene4


俺たちがいた部屋は翔ちゃんの使ってた部屋で。


たまに帰ってくるから、まだ使えるようになってた。


俺たちはベッドの上にいた。


ドアをノックする音がした。


「はい」


翔ちゃんが応える。


お母さんが入ってきた。


「大野くん、気がついた?」


手に濡れタオルを持っていた。


「あ、はい…すいません。だらしなくて」


「いいのよ…気にしないで?痛くなかった?」


「頭のほうが痛いです…」


そういうと笑った。


やっぱりコショウ入れにそっくりだった。


「これ冷やしてね」


「ありがとうございます…」


「翔…」


そういうと、お母さんは翔ちゃんを部屋の外へ連れて行った。


俺はほっぺたを冷やしながら、部屋を見渡した。


前に写真でみたことあったけど、その時はすごい散らかってた。


今はきれいになってる。


本棚にはCDがたくさん詰まってる。


これだけ音楽勉強して、リリック書いてるんだな…


凄いよ翔ちゃん。


自宅にもまだたくさんCDあるから、本当に翔ちゃんは凄いと思う。


本棚に写真が積み上げてあった。


一枚手に取ると、それはコンサートで使った幼いころの写真だった。


思わず胸ポケットに入れた。


コンサートで見た時から、この写真欲しかった。


こっそりもらっちゃお。
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