第29章 ラズベリーscene4
それからは改編期の特番なんかで、仕事が忙しくて。
珍しく5人でロケがあった。
ロケバスで久しぶりに5人で出かける。
翔ちゃんは俺の隣に座って、眠っていた。
幸せそうな寝顔をずっと見つめてた。
バスから降りると、後ろからニノにどつかれた。
「ちょっと…あんまり見せつけるんじゃないよ?」
「痛い…」
松潤がそれに便乗してきた。
「あんまりまばゆくて、みてらんなかったよ。なあ?和也」
相葉ちゃんまで乗っかってくる。
「最近、ずっとギクシャクしてたけど、仲直りしたんだね?」
「ちょっと!相葉さん!ストレート過ぎる!」
「あっ…ごめん…」
「なっなんだよ!お前らっ…」
三人は目を合わせた。
「だって…なんか二人の雰囲気、ずっとおかしかったよ?」
相葉ちゃんが心配そうな顔で俺の顔を見る。
「あ…そか…ごめん…」
「なんかあったの?」
ニノまで心配そうな顔だ。
「うん…なんでもない…」
「リーダー…ちょっと水臭くない?」
松潤はお怒りモードだ。
「二人がギクシャクしてるの、俺達がどんな思いで見てたか…」
「ごめん…」
「なんかあったの?あなたたち…」
ニノが俺の肩に手を置いた。