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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第29章 ラズベリーscene4


泥のように眠った。


不思議な夢を見た。


俺はしろいしっぽに包まれて眠っていた。


ふわふわのしっぽ。


あんまり気持ちよくてぎゅっと抱きしめたら、痛がられた。


しっぽに振り払われた。


「ごめん。しっぽ…」


でももう一回包まれたくて、しっぽに触ろうとしたら逃げられた。


見上げると、しっぽの本体が居た。


「あ…お狐様」


お狐様は、ケーンと鳴いた。


紙を咥えた。


それは俺の描いた絵で。


「あっ…それ…」


気に入ってくれたようである。


お狐様はまた、俺にしっぽを巻きつけてくれた。


もう一匹、お狐様が出てきた。


翔ちゃんをしっぽに包んでいた。


俺を翔ちゃんの隣に寝かせると、二匹のしっぽで俺たちを包んでくれた。


俺は翔ちゃんの手をぎゅっと握って、また眠った。


しろいしっぽが本当に気持ちよかった。


ふわふわ…ふわふわ…


ん?


目が覚めた。


翔ちゃんのふわふわのお腹の上で寝ていた。


俺の絵…どこ行ったんだろう。


時計を見たら、朝になってた。


確か、近所に豆腐屋さんがあったはず。


お揚げさんを買ってこよう。


なんだかそう思った。


眠っている翔ちゃんにタオルケットをかけようとしたら起きた。


二人でお揚げさんを買いに行くことにした。

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