第29章 ラズベリーscene4
寝室まで翔ちゃんを抱えて行くと、また翔ちゃんを貪った。
自分でも不思議だった。
どこからこんな力が湧いてくるんだろう。
途中で翔ちゃんが目を覚ました。
「あっ…智くんっ…もうだめだよ…」
「ダメ…止まらない…欲しい、翔が…」
「んんっ…智くんっ…どうしたの…?」
「わかんない…欲しくてたまらない…」
そういうと、翔ちゃんの首筋にかぶりついて、キスマークをつけた。
「だっ…だめだってっ!そんなとこっ!」
構わずつけた。
俺のもの。俺の翔。
「もう…智くんのばか…」
そう言って、翔ちゃんも俺の首筋にかぶりついた。
「たくさん、つけて…」
俺も、翔のもの。
キリっとした痛みが首筋に走る。
つけ終わると、俺の顔をみた。
翔ちゃんの顔はとても綺麗で。
また俺は翔ちゃんに溺れた。
翔ちゃん以外いらない。
ずっとふたりで。
このままふたりで。
溶け合いたい。
翔ちゃんを貪り尽くすと、今度こそ起き上がれなかった。
翔ちゃんは荒い息をしながら、俺を抱きしめている。
「智くん…好きだよ…」
「俺も…翔…」
腕を伸ばして、翔ちゃんの背中に触れる。
「愛してる」