• テキストサイズ

【ハイキュー!!】陽だまりの猫

第5章 7月




ふと、立ち上がった拍子に鈴の口元にいちごのソースが付いているのが見えた。
無意識の内に口元がニタッと緩むのを感じた。



「…ったく、甘いモンばっか食って。夕飯食えなくなるぞ」


他の奴らに見せびらかす様にそれを指で掬い取って、わざとゆっくりペロリと舐める。

研磨とリエーフから向けられた悔しそうな表情を見て、束の間の優越感に浸る。


「何してるんスか、黒尾さん!」

「リエーフ、まさか知らないのかァ?いとこ同士なら結婚できるって法律で決まってるんだぜ?」


いつか言われたセリフをリエーフに返す。

兄貴っていう便利な魔法の効果は切れた。
俺にとっちゃ今がスタートラインなのかもしれない。


「言っておくが、鈴は誰にも渡さねえから」






/ 162ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp