第2章 3学期の時間
『そう。なら、気をつけて帰りな?』
渚「う、うん」
理事長室の前からなかなか動こうとしない潮田くん。
きっと、気になることがあるんだと思う。
『。。。一緒に帰る?』
渚「え、いいよ。家、反対だしっ」
『そ』
そう言えば、浅野くんを待たせてしまっているんだった。
生徒会の仕事を頼まれたらしい。
2年ですでに生徒会長としてこの学校をまとめ
しっかりと頂点に立つ姿はまるで理事長とうり二つ。
まぁ、本人に言ったら叩かれてしまうだろうけど。
『ていうか、何で私が手伝うことになってんの』