• テキストサイズ

【おそ松さん】本気の恋と、6つ子と、私。

第9章 僕らの知らない君【十四松、一松】





「前置きすると、これから話す内容はあくまで俺とトド松の独断だ。もちろん絵菜ちゃんに許可なんて取ってない。俺たちが勝手に考えて、勝手にやろうとしてることだってのをみんなに踏まえてもらった上で…」


バンッ!と、おそ松がテーブルを叩いて立ち上がる。


「俺たちはこれから、彼女の身の安全を守るため、パトロールをしようと思うんだ!」


………


「…え、パトロールって?」


「はい、こっからは僕が説明するね。みんな、ホワイトボード前に集合ー」


いつの間にか部屋の隅からホワイトボードを引っ張り出していたトド松が、黒マジックを持って兄弟に指示を出す。


「パトロールってのは建前みたいなもので、実際はただの散歩と思ってくれていいよ。要は、外出する際、彼女の家の近辺や赤塚区内を歩く時、周囲に不審な輩がいないかよく見てほしいってことなんだ」


そう言いながら、トド松はマジックでホワイトボードに近隣周辺の地図をざっくりと描いていく。


「はい、ここが僕ら松野家のうち。で、ここが絵菜ちゃんと問題の男が鉢合わせした赤塚公園。ここから約2㎞くらい離れたこの辺りに、彼女の住むアパートがある。ここまではいい?」


トド松の問い掛けに兄弟たちは揃って頷く。


/ 325ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp