第8章 芽生えた感情【トド松、おそ松】
台所の棚という棚を漁りまくる俺。んー、あるかなぁ。
「おそ松くん、料理できるの?」
「俺?なはは、全然できないんだよねー。料理は母さんの専売特許ってやつ?…っとー、あったあった」
よっしゃ、ラーメン発見伝!しかもちょうど2つあんじゃん、ラッキー。
「絵菜ちゃん、カップ麺とか食う?」
「うん、自炊するのがめんどうな時とかに便利だから、たまに食べるよ」
「んじゃ決まりだな。あ、こんくらいなら俺もできるから、絵菜ちゃんは座って待っててよ」
たまにはデキる男アピールしておかないとな!…お湯沸かすだけだけど。
彼女は何か言いかけたけど、遠慮するのも悪いと思ったのか笑って頷いて、居間に戻っていった。
さて、鍋どこだっけかなー。