第7章 動き出す、歯車
「さ、どうぞ入って入って!」
「「「「「「お、お邪魔しま〜す…」」」」」」
扉を開けて、みんなを迎え入れる。が、外観はあれだけど、部屋の中は掃除もしてあるし、それなりに綺麗だから、お客様に対して失礼ではないはず!うん!
問題は部屋の狭さだよなぁ。うちリビングないし、そうでなくとも成人男性6人はさすがにきつい。
玄関から部屋までの短い廊下を歩きながらちらっと後ろを見やると、みんなはキョロキョロと目だけ動かして辺りを眺めている。そして無言。ううん、何か言いたくても言い出しにくい…そんな雰囲気だ。
と、とりあえず一番綺麗な自室に案内しよう!狭いけど、もう一つの部屋は物置と化してるし、仕方ない!
「えーっと、こ、この部屋に入って待っててくれる?今お茶用意するから、適当に寛いでてくれていいよ」
そう言って扉のノブに手をかけようとすると、
「え、ちょっと待って絵菜ちゃん。…そこ、なんの部屋なの?」
チョロ松くんがどこか慌てたように引き止めてきた。みんなも同じように唇を固く結んでこちらを凝視している。
「わ、私の部屋だけど…それがどうかした?」
「「「「「「えぇぇぇぇッ!!?」」」」」」