第7章 動き出す、歯車
そんなこんなで不毛な言い争いを続けること10分。
「やっと家だ…なんか異様に疲れたんだけど…」
「なぜだろうな」
「チョロ松のせいじゃね?」
「いや逆!逆だから!お前らさっきからすげぇムカつくなおい!」
息を切らしながらもツッコミを浴びせ続けるチョロ松を無視し、おそ松が家の戸を開ける。
「ただいま〜。兄ちゃんたちが帰ったぞ〜」
すると、二階からドタドタと足音が聞こえ、一松と十四松とトド松の3人が階段を下りてきた。
「おかえんなさーいっ!」
「おう。?どうしたんだお前ら、なんかいいことでもあったの?」
3人がどことなく嬉しそうな表情を浮かべていることに気付き、おそ松は首を傾げる。カラ松とチョロ松も不思議そうだ。
「ふふ、とってもいい知らせがあったんだよ。ね、一松兄さん、十四松兄さん♪」
「…まぁね」
「今日は赤飯炊かないと〜!」
「「「??」」」