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【おそ松さん】本気の恋と、6つ子と、私。

第4章 帰り道





私はルルを床に下ろして、洗面所へ向かった。


大学を卒業して、はや一年。前の職場をとんでもない形で失ってから、故郷でも上京してきてからも毎日のように就活に明け暮れてきたというのに…


化粧を落としながらはぁ、とため息をつく。…一体いつになったら安定した職につけるのかなぁ。


いつまでも親に仕送りをしてもらうわけにもいかないし…やっぱり短期間でもいいからアルバイトをして、最低限の生活資金くらいは稼いだほうがいいのかも。ああ、でもなぁ…


「にゃあ〜」


「ん?どったの」


いつの間にか横に来ていたルルは、物欲しそうな潤んだ瞳で私を見つめている。


…そういえば、ご飯まだだった。


「ごめんごめん、すぐ用意するから、ちょっと待っててねー」


「にゃ!」


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