• テキストサイズ

【おそ松さん】本気の恋と、6つ子と、私。

第3章 世にも稀な6つ子たち





「ってわけで、お前ら先帰ってろ。この子は俺が責任持って送ってやるから!」


「はぁ?!なんでそうなんだよ!むしろおそ松兄さんが危険だろ!」


「ああ…一番危険だな」


「おそ松兄さん変態だからねー」


「変態!変態!」


「なんなのその俺への熱い風評被害!誤解されるからやめてくれる?!」


やいのやいのとまた口論を始めてしまった6つ子たちを前に、呆然と立ち尽くす私。…帰っていいのか悪いのか…。


腕組みをして、どうしたものかと悩んでいると、


「…送ってもらったら?」


と、横から低い声がしたので振り向くと、いつの間に移動したのか、若干気持ち悪そうにしている一松くんが、私の隣に立っていた。


「い、一松くん、さっき吐いてたけど大丈夫?」


「ん…平気。それより、あのバカ兄貴のことだけど」


「バカ兄貴…」


おそ松くんのことだろうか…。


「本気であんたのこと心配してるだけだろうから…知り合ったばかりの他人なんて信用できないかもしれないけど、頼っていいと思うよ」


「一松くん…」


「…っそれだけ。じゃあね」


そう言うと、一松くんはさっさと私の横を通り抜けて行ってしまった。


/ 325ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp