第14章 揺れる心【カラ松】
カラ松くんの案内でやってきた場所は、街はずれにある小高い丘の上だった。
一番高いところに二人並んで腰を下ろす。都会だということを忘れてしまいそうなくらい、綺麗な場所…
「カラ松くん、ここにはよく来るの?」
私は、横でケースからギターを取り出しているカラ松くんに尋ねた。
「ああ…いや、たまにだな。作曲をしたい時、集中したい時に来るくらいだ」
「え!すごいね、演奏だけじゃなく曲まで作れちゃうんだ!」
「そ、そんなに感激しないでくれ。あくまで趣味の範囲内だから、大したことは…」
「例え趣味でも、作曲なんてそうそう簡単にできるものじゃないよ。カラ松くんって、なんでも取り組もうとする意欲があるんだね!そういうの私にはないから、尊敬しちゃうなぁ」
「!!…尊敬…」
呆然とするカラ松くん。彼の様子も気にはなったけれど、それよりも彼が持っているギターに目が行ってしまう。
「それってアコギだよね。さっそく弾いてもらってもいいかな?」
「か、構わないが…その、レパートリーはあまり多くないんだ。リクエストも受けられそうにない。だから、選曲は俺に任せてもらってもいいだろうか?」
「もちろん、いいよ」
「分かった」