第8章 第7章
「ごめんね、さつき」
「……信じられないっ!!浮気してたなんてっ……!!」
「桃井さ「黒子君は黙ってて」…………はい」
“ 余計なこと言うな ” と、念をこめながら、私は黒子君を睨んだ。
通じたのか、深いため息をついて答えてくれた。
よし、これで後は私の演技にかかってる。
「……ごめんね、さつき」
俯いて、囁くように私は告げた。
「……光ちゃんの、バカァッ!!」
ダッ……!!
「待ってください、桃井さん!」
目に涙を浮かべて、走り去ったさつき。
それを私を悲しそうな目で見てから、追いかけていった黒子君。