第7章 第6章
「……さて」
帰ろーーーーー
「……藤村さん、ですか……?」
この、声。
この、言葉遣いは……
「……やっぱり、黒子君か。久しぶりだね」
後ろを振り向くと、そこに立っていたのは黒子君だった。
「……お久しぶりです。青峰君の試合を見に来たんですか?」
「うん。もう帰るところだけどね」
「そうですか。……予定日は、いつなんですか?」
「来月末だよ。男の子なの」
「そうなんですか。……そういえば、まだ言ってなかったですね」
ふわり、と微笑んで、黒子君は言った。
「おめでとうございます。元気な子がうまれるといいですね」