第7章 第6章
ーーーーーー『もう1度、よく考えたほうがいい。青峰にとって、君にとって、そしてお腹の子にとって、現状は最善だと言えるのかどうか』ーーーーーー
ふと、赤司君が言った言葉が頭に浮かんだ。
「……やっぱり、奪えないよ」
大輝を、笑顔にさせるバスケ。
大輝自身が、いろんな壁を乗り越えてなお、好きでいるバスケ。
そんなバスケを……
「大輝から奪うなんて……」
できるわけない……!
「私は、間違ってなんかない」
大輝からバスケを奪っちゃいけない。
大輝に、余計なことを考えさせるわけにはいかない。
この子には、大輝の分も私が愛情をあげれば……きっと大丈夫。
大輝にはーーーーー
「何も考えずに、楽しんでバスケしててほしい……」