第7章 第6章
「……勝手にしやがれ、クソ犬」
「ちょ!オレは犬じゃないっスよ!?」
チームへと歩いていった青峰っちの背中に向かって、オレは叫んだ。
「……絶対、奪ってみせるっス」
そのために、光っちへの連絡も我慢して、仕事も減らして練習したっス!
「あーんな、ラブラブだった2人が別れる方がおかしいと思うんっスけどねー……」
なんか、理由がなきゃ別れるはずないじゃないっスか。
それに気づかない青峰っちは……
「鈍いっスねー……」
視界に青峰っちをとらえたまま、オレは呟いた。
「……遠慮なんか、しないっスよ」
気づく前に、奪ってみせるっス!!
〜 黄瀬 side・END 〜