第6章 第5章
「断る。今日俺はラッキーアイテムを探しに行くのだよ」
『付き合ってくれたら、明日のラッキーアイテム “ルビーの指輪 ” を渡すが……?』
「……付き合ってやらないこともないのだよ」
『じゃあ、あと10分くらいで着くから準備していてくれ』
プツッ
「あの青峰が、父親……」
全く想像つかないのだよ。
切れたスマホの画面を見つめながら緑間は呟いた。
「……一体、赤司はなにを考えているのだよ……」
今、俺たちが会いに行ったとしても現状は変わらないというのに……
「相変わらず、読めない男なのだよ」
〜緑間 side・END〜