第5章 第4章
まずい。
早くここから立ち去らなきゃ、非常にまずい。
「じ、じゃあ私は帰るね?真琴ちゃん、バイバイ!」
よし、帰ろう。
さっさと帰ろう!
「えー!真琴、お姉ちゃんともっとお話したい!」
そう言って、真正面から抱きついてきた真琴ちゃん。
可愛いんだけど……!!
今はやめてほしい……!
ポコッ……
その時、お腹の子がちょうど動いた。
「あー!今、なんか動いた!!お姉ちゃん、赤ちゃんいるの!?」
言っちゃったー!!!
「赤ちゃん、だと……?」
うん、緑間君にも聞こえてたよね!
かと言って、誤魔化すことはもう不可能だし……
キラキラした目で見てくる真琴ちゃんに嘘なんかつけないし……