第5章 第4章
「そうなんだ〜!優しいお兄さんだね?」
「うん!大好きなのっ!」
「そっか!」
こんな可愛い子に “大好き” っていわれたら、いくら兄妹でもキュンキュンするよね!
「あ、お兄ちゃんだ!」
あ、やっと来たのかな?
真琴ちゃんに合わせていた視線を上へとあげる。
そこにいたのは……長身の緑頭。
「……お前は確か青峰の……」
「……緑間君の妹!?」
つまり、 “キセキの世代” の1人、緑間真太郎だった。
どうしよう!?
というか、緑の髪色の時点で気付くべきだったよね!私!!
「お兄ちゃん、お姉ちゃんがボール拾ってくれたのー!」
「……それは、すまなかったのだよ。ありがとうなのだよ」
「……いや、大丈夫だよ」