第5章 第4章
「ふぅ……」
最初の頃に比べれば、だいぶ重くなったなぁ……
「ちゃんと、成長してる証拠だよね」
トンッ……
「ん?」
……ボール?
足元に転がってきた、ピンクのボール。
どこから来たんだろ?
「ごめんなさい!それ真琴(マコト)のなの」
パタパタと走ってきたのは、緑色の髪を持った可愛らしい女の子。
「そうだったんだ!はい、どーぞ」
「ありがとうございます!」
ペコッと頭を下げた女の子。
可愛い〜!
「今日は幼稚園お休みなのかな?」
「そうなの!それでねっ、お兄ちゃんが学校休んで一緒に遊んでくれたの!」
よっぽどお兄ちゃんと遊べるのが嬉しいのか、満面の笑みで話してくれた真琴ちゃん。