第5章 第4章
「こんにちは」
「あ、こんにちは!」
「お腹、大きいわねぇ。何ヶ月なの?」
「あと、もう少しで7ヶ月になるんです」
「そうなの……きっと、元気な赤ちゃんが産まれてくるわ。身体、大事にしなきゃダメよ?」
「はい、ありがとうございます!」
散歩をするようになって、おばあちゃんたちに声をかけられることが増えたなぁ……。
「嬉しいことだよね?」
ポコポコッ
「あははっ、聞こえてるのかな?」
ゆっくりとお腹の赤ちゃんと話しながら歩いていると、見えてきたのはいつも休憩している公園。
あれ、もうここまで来てたんだ……
「じゃあ、休憩しようね」
私は木陰のベンチを目指し、テクテクと歩いていった。