第4章 第3章
「あれは、できとーで」
『じゃあ、僕が見たのは見間違いじゃなかったんですね』
「そーやなぁ。でも、青峰と別れとるんやで?ほんまに青峰の……」
『青峰君、たしかプロになるんでしたよね』
「ワシと同じチームって知らんかったらしくて、落ち込んどーけど……それがどーかしたか?」
青峰がワシと同じって知ったときの顔は、おもろかったなぁ。
『だからかもしれません』
「どーゆーこっちゃ」
『これからプロになろうとしている、青峰君の負担になると思ったんじゃないでしょうか』
「あー、ありえる話やわぁ……」
『以前お会いしたときに、こんないい人を青峰君よく捕まえたなと思ったくらいですから……可能性は高いと思います』