第4章 第3章
ほんま、さらっと毒はくなぁ。
「で、どーするん?伝えるんか?」
『ーーーーーいえ、本人の意思を尊重すべきだと思うので』
「そーか。じゃあ、ワシも黙っとくわ」
『すみません、わざわざ』
「えーよ。ワシも確認できてよかったし」
『じゃあ、失礼します』
「ほなな」
ーーーーープツッ
「……いつかは、バレると思うけどなぁ……」
切れたスマホの画面を見つめながら、ワシは呟いた。
……ほな、ワシは楽しませてもらおか。
ーーーーー青峰が気づくのが、先か。
ーーーーー藤村が “産む” のが、先か。
「……楽しみやわぁ」
〜 今吉 side・END 〜