第4章 第3章
〜今吉side〜
「相変わらず、顔に出ぇへんやつやったなぁ……」
学園からの帰り道。
ついさっきまで会うてたやつの顔を思い出しながら、ワシは歩いとった。
桃井から “別れた” 聞いたときは、なんかあるんやろなぁとは思てたけど……
「……できとーやろなぁ、アレは」
“あいつ”が見たんは、見間違いじゃなかったっちゅーことか……
「報告しとこか」
スマホを取り出し、“あいつ”を呼び出した。
『ーーーーーはい』
「久しぶりやなぁ。ワシや」
『お久しぶりです。この前は突然すみませんでした』
「あー、えーよえーよ。ーーーーー確認、してきたで?」
『今吉先輩から見て、どうでしたか?』