第4章 第3章
「アホか。俺の連絡先が書いてある」
「はぁ……」
「なんかあったら、連絡してこいな?」
「そんなことは一生ないと思いますけど……一応、ありがたくいただいておきます」
乱暴にブレザーのポケットにつっこんだ。
「つれないなぁ……何もなくても連絡してきてええんやで?」
「お断りしますね」
ニッコリ笑顔で、私は言った。
「相変わらず、青峰以外の男には冷たいんやな……」
「……今は、“青峰君”にもこの態度ですよ」
「……まぁ、ええわ」
くるり、と体の向きをかえ歩き出した今吉先輩。
なんとか乗り切った……!
「あ、そうや」
「まだ、何かあるんですか……」
ピタッと立ち止まり、私の方を向いて今吉先輩は言った。
「ーーーーーからだ、大事にせなあかんで?」