第15章 第14章
ーーーーー昨日、本当にお母さんが帰ってくるまで家にいた大輝。
「ただいまー。-----あれ?光ー?お客さんきてるのー?」
あ、帰ってきた。
「……母ちゃん帰ってきたのか?」
「うん。この声がそうだよ?」
あの後、私の部屋でベッドを占領して寝ていた大輝は、声がしただけで珍しくすぐに目を覚ました
うん、高校生のときもこれぐらいすぐに起きてくれたらよかったのにね。
「じゃ、挨拶してくるわ」
「え!?もうするの!?」
「あたりめぇだろ。こういうことは早い方がいいんだよ!」
どうしよう、珍しく大輝がまともなこと言ってる……!
「じゃ、行ってくる」
「あ、ちょっ」
パタン
制止も聞かずに、本当に玄関に向かっていった大輝。
「なんて説明する気なのよ……!」
あわてて私は大輝のあとを追った。