第14章 第13章
「バスケの練習はどうすんの?」
「通えんだろ」
「それじゃ、疲れがとれないでしょ!」
ほんとに、バカ!
「今まで全然会えなかったんだから、仕方ねぇだろーが」
「え……」
「嫌いになって別れたわけじゃねぇのに、忘れられっかよ……」
その言葉に、私は一気に自分の顔が赤くなったことを悟った。
バッ!!
「……なにしてんだよ」
「な、なんでもないっ」
「……じゃあ、顔隠してる手どけろや」
「無理っ」
「 “ 無理 ” じゃねぇし」
「無理っ」
絶対、見せらんない……!
こんな顔みせたら、絶対笑われる……!!
「いーから……よけろっつってんだろ」
グイッ
私の手を掴んで大輝は無理矢理、顔からずらした。