第2章 第1章
「高校はどうするの?」
「あと少ししかないから、隠して通うつもり」
「産むための費用はどうするの?」
「計算したら、小さい頃から貯めてた貯金と今まで働いてもらったバイト代で充分足りた」
「産んだ後は?オムツとか、ミルクのお金はどうするの」
「さっき言ってたお金の余りを使う。余裕は、まだあるから」
反対されないように、即座に返事を返していく。
でも、今ほどお金を使わないタチで良かったと思ったことはなかったな……
「そのお金が尽きた後は?」
「ーーーーー働くよ」
「高卒で、産んで間もない子を養えるほどの給料をもらえるところに勤められるとでも?」
「ツテが、あるから……そこなら実力を示せば雇ってもらえる」