第13章 第12章
「でも……赤司君?」
「なんだい、桃井」
「何を仕組んだの?」
赤司君が “ 必ず ” って言うことは、絶対大ちゃんと光ちゃんは会うことになる。
でも、大ちゃんにバレることを極端に怖がってる光ちゃんが、会いにくるとは考えられないし……
「簡単なことだよ」
「……へ?」
どの辺が簡単なんだろう……?
「俺は藤村さんの家を知っている」
「うん、赤司君だもん」
知ってる、というか調べたに決まってるよね。
「そしてこの店を出てすぐのところに、車を用意してあった」
「車……あ!」
「もちろん、青峰を乗せるように言ってある」
そこまで言って、赤司君はニコリと笑った。