第11章 第10章
「光ー」
ビクッ
「なっ、なにー?」
「……なに慌ててるのよ?」
「なんでもないから!」
ビックリしたぁ〜……
「変な子ねぇ……あ、私、今日帰り遅いからね」
「そうなんだ。気をつけてね」
晩御飯、食べなくてもばれないじゃん♪
「晩御飯の準備してあるから、きちんと食べなさいよ」
……うん、私のお母さんはそんなに甘くないよね。
わかってたよ、うん。
「はーい……」
「嫌そうな顔しないの。大事な子供のために食べなさい」
「わかってるー」
うん、光輝のためだもんね。
食べますよ、光輝のためだけに。
私は食べたくないけどね。
「じゃあ、仕事に戻るわ」