第11章 第10章
「ほんとに、あんたは……」
「え、ダメ?」
だって、熱いのはもちろん温かいのも嫌なんだもん。
食べるなら、冷たいの!
「……冷やし中華でいい?」
「うん。お願いします」
よーし、冷たいのだ!
そうと決まればアイス食べ……
「アイスはもう禁止だからね」
「……はーい」
くそぅ、バレてた。
「そういえば、入院の準備終わったの?」
「うん。もうまとめてあるよ」
「そう、ならいいわ」
8月に入ってすぐに準備したもんなー。
お母さんが、私を産むときだいぶ早かったって聞いたからね。
「君は、はやく産まれてくるのかな?」
大きくなったお腹をなでながら呟いた。