第11章 第10章
「な、なんのことかな〜……」
私の言葉を聞いたお母さんは、呆れたようにため息をついた。
「気づいてないとでも思ってるの?食材はほとんど減ってないのにくわえて、アイスのゴミで埋め尽くされてるゴミ箱……」
ギクリ
「そ、それは……」
「あれで気づいてないと思う方がどうかしてるわね」
こ、怖い。
「だって暑いし、動きたくないし……仕方ないよね?」
「どこがよ。しっかり食べなきゃダメでしょう」
「う〜……」
「ほら、何が食べたいの」
暑いから食べたくないのに。
でも、ここで “ アイス ” なんて言ったら……
ヤバいよね。
うーん……
「もう、冷たいのなら何でもいいや」