第10章 第9章
「だって、伝えるなって言われてるのは桃っちっスよね?」
「そうだよ?」
っていうか、さっき言ったばっかりだよね!?
「じゃあ、オレが青峰っちに言うのは問題ないっス!」
ビシッと親指を立てて、言ったきーちゃん。
「……確かに」
そうだよね!
きーちゃんは光ちゃんから口止めされてないし……!
これなら、光ちゃんの言ったことを守りつつ、大ちゃんに伝えることもできる!
「きーちゃん、私が今から話すことはひとり言だからね?」
「桃っち?」
「光ちゃんは大ちゃんの子供を妊娠してて、今月の30日が予定日なの。1番大きい駅前の近くにある病院で出産予定だって」
「……?」