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歪んだ愛

第3章 監禁


一松視点
昨日、から告白された。
まぁ予定通り。

オレは小さい頃から、が好きだった。
ずっとずっと好きだった。

人見知りだったオレは、なかなか友達ができず、兄弟ぐらいしか話せる相手なんていなかった。

だけど、はそんなオレといつも一緒に居てくれた。
笑ってくれた。
だから、オレは兄や弟たちよりも、に心を開いた。

それから中学になって、これが恋愛なんだということがわかった。
初めは、純粋な恋だった。

だけどこれが恋とわかってから、オレの “好き” はどんどん歪んでいった。

と話す相手がとても憎かった。
オレのなのに。
オレだけに笑っていて欲しいのに。
すごく嫉妬した。

初めは学校の奴らだったのに、だんだん兄弟にも嫉妬しはじめた。

高校生になって、はよく告白されるようになった。
オレは、いつもそれを見ていた。
もちろんは、断っていた。
いい判断だと思う。
だって、もしそれをオーケーしていたら、オレが何をするかわからなかった。
まぁ、告白していたやつは、一応殴っておいた。
じゃなきゃ俺の気が晴れない。

大人になった今でも、とはよく会っていた。

その時は自分の気持ちを伝えるなんて考えはなくて、ただ見ているだけでいいと考えていた。

だけど昨日、とオレは両思いだと知った。
すごく嬉しかった。
幸せでたまらなかった。

だけど、オレはただ付き合うなんて考えは無かった。

を束縛したい。

を自分のものにしておきたい。

そうだ、監禁すればいい。

こんな考えおかしいとわかってる。
だけど、そうしたいっていう気持ちの方が大きくて。
我慢できなくなる。

だから今日、を監禁しよう。

犯罪者になるのは流石にやばい。
だけど、が学校のない日以外は部屋に閉じ込めておけばいい。
おばさんには一緒に住むとかいいわねを言っておけば大丈夫だろ。
あの人、すごくオレのこと信用してるからな……ヒヒッ。

これからはずっと一緒だよ、………


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