第3章 監禁
あの後、一松くんは私を家まで送って帰っていった。
私はすぐに部屋着に着替え、リンビングのソファに座った。
一松くんと私、付き合うんだよね…。
今でも信じられない。
まさか、一松くんが私のこと好きだったなんて…。
あの時のことを考えると、顔が熱くなる。
考えちゃダメだと思うけど、つい考えてしまう。
もしかしたら夢かもしれないなんて思うけど、夢じゃないんだよね。
嬉しいし、幸せなのに、あまり実感がわかないな。
ピコン
携帯の着信音が鳴った。
見てみると、一松くんからだった。
メールを確認する。
《明日、学校終わったら家行っていい?》
こ、これは……。
何か話すことが?
やっぱり付き合えないとか?
ないない、大丈夫。
一緒にご飯食べたいとかでしょ。
私は、いいよ。7時に家に来て!、と送信する。
5分も経たないうちに一松くんからわかったの返信が来た。
今日付き合い始めたのに、また明日会えるなんて幸せすぎる!
よし!
明日一松くんと会うんだから、明日の分まで勉強しなきゃね。
私は、学校の勉強もあるが、看護師の資格を取るための勉強もしている。
大変だけど、一松くんと会えるんだもの。
これぐらい大丈夫!
自分の部屋に行き、机に参考書を開く。
「さぁ、やるぞ!」
今日も寝れそうにない。